翠風講ニュースレター第8号 平成15年(2003)9月発行
目 次
〇 寄稿文集
1.永代十句観音経・・・・・・・・・・・武田定子
2.折れた警策・・・・・・・・・・・・・中山敏
3.日々断片・・・・・・・・・・・・・・小松勝治
4.雲無心以出岫・・・・・・・・・・・・白川正信
5.織田信長が残したもの・・・・・・・・平井満夫
永代十句観音経 武田定子
初めての所へ旅立とうと思ったら、誰でも、一応、ガイドブックか何かでその土地の様子を知ろうとするのではないでしょうか。私も、年齢的に、そろそろあの世とやらへ旅立つ時が迫ってきたよう...
続きを読む折れた警策 中山敏
坐禅をこころざして初めて総持寺日曜参禅会の門をくぐったのは昭和五十八年の五月、よく晴れた日の午後だった。真っ先に叉手(しゃしゅ)の作法を教わり、参禅寮の若い雲水さんを先頭...
続きを読む雲無心以出岫 白川正信
この句は何年か前に確か臘発摂心行茶供養会で最乗寺に行った時に老師に会う為に待たされた部屋に掲げられていた一句であったと思う。その時は「岫(しゅう)」が読めなかった。辞書は調べるも...
続きを読む織田信長が残したもの 平井満夫
道元禅師は、時の権勢に近づかないことを生涯の信条とされ、弟子にもそれを守るよう厳しく求められたと伝えられている。日本の中世までの歴史を振り返ると、政治の権力者は宗教の力を利用しよ...
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