翠風講ニュースレター14号 平成19年(2007)1月発行
目 次
〇 御垂示
放てば手にみてり・・・・・・・・・・・・余語翠巌
〇 寄稿文集
1.余語翠巌老師のこと・・・・・・・・・関根章雄
2.愚公移山・・・・・・・・・・・・・・古川和子
3.「円空仏」と私・・・・・・・・・・・石井重夫
4.帰郷雑感・・・・・・・・・・・・・・白川正信
5.日々断片・・・・・・・・・・・・・・小松勝治
6.釈尊の説法・・・・・・・・・・・・・平井満夫
1.放てば手にみてり「正法眼蔵辯道話私談より」余語翠巖
御垂示 放てば手にみてり「正法眼蔵辯道話私談より」余語翠巖辯道ということは、何かを、何かにつぎ足して行くことではない。一切を放下する風光に住することである。自らの意志の力...
続きを読む余語翠巌老師のこと 関根章雄
先日、書棚を整理していて、昭和六一(一九八六)年七月号『大法輪』(坐禅の誘い)欄で、余語翠巌老師の「身心を投げ入れる」という寄稿文が目にとまったので、次に御紹介したいと思います。...
続きを読む愚公移山 古川和子
暁闇や待ちきれず鳴く初雀初御空太初の藍の香りけり大寺の対聯新た初祈願晴天へ大瘤小瘤大枯木大綿や老杉香る最乗寺掛け軸の「愚公移山」や年新た...
続きを読む「円空仏」と私 石井重夫
「円空仏」を眺めていると、心身の硬さがほぐれてきます。そして、更に何となく見続けていると『ほのぼの』とした気分になってきます。二十代のころから仏像に親しんできた私にとって「円空仏...
続きを読む帰郷雑感 白川正信
思えば、十八歳で故郷秋田を出て東京に行き、今六十一歳になって故郷に帰ってきた。夢を抱いて故郷を後にした事がつい昨日のように思い出される。自分は四十三年間何をやってきたのであろうか...
続きを読む釈尊の説法 平井満夫
仏教は言うまでもなくゴータマ・ブッダ(釈尊)によって始まった宗教であるが、実は釈尊が何を語られたのか、本当のところはよく分かっていない。なにしろ二千五百年前、文字の殆ど無い時代の...
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