翠風講ニュースレター12号 平成18年(2006)1月発行
目 次
〇 御垂示
自然の中で行じる・・・・・・・・・・・・余語翠巌
〇 寄稿文集
1.お受戒に参加して・・・・・・・・・・武田崇
2.青空に寄せて・・・・・・・・・・・・武田定子
3.絵画の余白・・・・・・・・・・・・・風間昭夫
4.聴雨・・・・・・・・・・・・・・・・中山敏
5.四馬のたとえ(お釈迦様)・・・・・・白川正信
6.日々断片・・・・・・・・・・・・・・小松勝治
7.旅での問答・・・・・・・・・・・・・平井満夫
1.自然の中で行じる 余語 翠巌
御垂示 自然の中で行じる 余語 翠巌「観音経」の中に、観世音菩薩は 如何ようにこの娑婆世界に遊びたもうや、とあるところは、どのように拝するのであろうか。私は仏教が中国に入...
続きを読むお受戒に参加して 武田崇
去る十月二十七日~二十九日の三日間、大本山永平寺東京別院にて、御征忌・法脈会に友人と参加。一〇五歳の宮崎奕保禅師様に会えるということもあって大勢の人が参列しました。どの法...
続きを読む青空に寄せて 武田定子
「我のみは不可解にして人はみな 答えをもちているらしくみゆ」これは私が四十歳の頃、朝日歌壇に載った、当時の心境を歌ったものです。人間をはじめこの宇宙は、何故、存在するのだ...
続きを読む絵画の余白 風間昭明
世界には各国に色々の絵があるが、ごく大ざっぱにわけて、東洋の画と西洋の画に分けて考えてみると、西洋の画は画面の隅々まで描き込んでいる。 他方東洋的な画は画面を描きつくさず、画面内...
続きを読む聴雨 中山敏
愛知県犬山の城下で、古い造り酒屋に入った時のこと、奥の座敷に「聴雨」と書いた古い色紙が掛けるてあるのに目がとまりました。その字に引かれて上げてもらい、しばらく眺めていました。紙も...
続きを読む四(し)馬(め)のたとえ〈お釈迦様〉 白川正信
馬に四種類ある。第一は振り上げた鞭の影だけを見て走り出す馬、駿馬と呼ばれる。第二は毛の先にふれてから走り出す馬、第三は肉にふれてから走り出す馬、第四は骨身に徹しないと走り出さない...
続きを読む旅での問答 平井満夫
先月半ば山形に旅した時のことである。鶴岡に一泊した後、酒田を見物しようと鶴岡駅に向かった。前夜からの雪が厚く積もり凍てついた朝である。列車(といっても二両連結のローカル列車である...
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