藤田彦三郎さんは、私が日頃から尊敬している大人物である。この藤田大和尚――と私は親しみをこめて呼ばせて頂いている――が尊敬おくあたわざる方が、かの大雄山最乗寺の山主余語翠巌老師である。こちらは無論正真正銘の大和尚である。私も御老師に心酔すること、藤田さんに劣らぬつもりであるが、今度藤田さんが御老師のお名前の一字を頂いて翠風講を作られるということを聞いて、一も二もなく入らせて頂いた次第である。

尊敬するこのお二方にお近づきになれる、いわば翠風講であり、且つ彦風講でもあるこの講で、仏道信心を通じて更にいろいろな方々とお近づきになれる機会が与えられることは、誠に嬉しいことで、この講が末永く発展することを願ってやまない次第である。

翠風だより 第一号(1984年3月)