「翠風だより」を発行するに当り、一言御挨拶申上げます。先ず、一番皆様と共に慶賀すべき事は、毎回山主老師様から尊い御垂示を頂戴出来ることでございます。現今は情報化社会と申しまして、忙しい、忙しいで過す事が多いのでございますが、余計なことは捨てて雑音に惑わされることなく、私達が正師として仰ぐ山主老師様のお導きにおまかせして、力強くこの世を渡って行きたいと思って居ります。

「発心は易く、永続は難し」と申します。「翠風だより」を永続して発行していくのには講員の皆様並びにこれを支援して下さる方々の暖かいお心がなければ到底出来ることではございません。

「翠風だより」を通じて、何も分らない、まちがいだらけの私が皆様と共々手を取り合ってお互いの親睦を計り、仏法の正門であります曹洞禅の信仰にひかれて大雄山最乗寺様の御恩にお報い致したいと思って居ります。なんでも結構でございますので御意見、御感想をお寄せ下さい。

お互いにあの世に行くまで精進修行でございます。元気に楽しく日暮しを致したいものでございます。

翠風だより 第一号(1984年3月)

(註) 藤田彦三郎氏(1912-1987)は、翠風講の創立者で初代講元です。