翠風講(すいふうこう)とは
講とは、一般に同一の信仰を持つ人々による結社を意味しますが、翠風講とは、小田原の大雄山最乗寺(通称道了尊)の参拝講の一つです。分かりやすく言いますと、道了様にお参りするなら一人で行くより、仲間みんなで行きましょうという人々の集まりです。
昭和58年(1983)に、当時大本山総持寺の日曜参禅会の副会長をしておられた藤田彦三郎氏(当時71歳)が発起人兼初代講元で始められました。当時の山主様だった余語翠巖老師の翠の字を頂いて、翠風講と名付けられました。
講の目的は 「大雄山最乗寺御開祖了庵慧明禅師並びに道了大薩?の御精神を、山主御老師様始め一山の僧侶各位の御導きに依り、永遠に御威徳を顕現することを目的とする」とあります。
しかつめらしい表現ですが、別にかたくるしい講ではありません。「等閑(なおざり)に集い、祈る姿が尊いのです」と余語老師は仰いました。「等閑」にという言葉は「なおざり」にと読んで「なんとはなしに」という意味です。別に肩肘張らず普段通りの自然体で、みんなでお山に上ってお参りし、道了様をささやかながら支えて行きましょうというものです。
結成当初の講員数は70名近くでしたが、時の経過と共に高齢化も進み、現在は20名足らずとなっています。翠風講の講員構成の特徴は地域や職業に片寄りが無いことで、北は秋田、福島から西は大阪からと正に全国区です。職業も現職は少なくなりましたが、元はサラリーマン、自営業、警察官、税理士など様々です。
講の活動としては、年1回の総参拝と講員総会、有志による随時参拝、旅行会などがあり、その他に、講員同志の心のつながりを大切にしようと、講内誌を年2回発行、既に15年以上続いています。インターネットでのホームページも数年前から開設しています。禅に対する理解を海外の人々にも深めて貰おうと英語のページも設けています。
これからは若い人たちが翠風講に来られることを期待しています。講風は自由闊達、「来る者は拒まず、去る者は追わず」の雰囲気です。ネットでの投稿や問い合わせもお待ちしています。
余語翠巌老師

余語翠巌老師 (1912-1996)
大雄山最乗寺前山主
Zen Master SUIGAN YOGO(1912-1996)
Mr. Suigan Yogo was the head of the Daiyuzan Saijoji, a temple of Soto school of Zen, in Odawara, some 100 km southwest of Tokyo.
翠風講の集い
- 「翠風だより」を発行するに当り 藤田彦三郎
- ニュースレター・2000年9月~2021年
- 翠風講 ニュースレター第42号
- 翠風講 ニュースレター第41号
- 翠風講 ニュースレター第40号
- 翠風講 ニュースレター第39号
- 翠風講 ニュースレター第38号
- 翠風講 ニュースレター第37号
- 翠風講 ニュースレター第36号
- 翠風講 ニュースレター第35号
- 翠風講 ニュースレター第34号
- 翠風講 ニュースレター第33号
- 翠風講 ニュースレター第32号
- 翠風講 ニュースレター第31号
- 翠風講 ニュースレター第30号
- 翠風講 ニュースレター第29号
- 翠風講 ニュースレター第28号
- 翠風講 ニュースレター第27号
- 翠風講 ニュースレター第26号
- 翠風講 ニュースレター第25号
- 翠風講 ニュースレター第24号
- 翠風講 ニュースレター第23号
- 翠風講 ニュースレター第22号
- 翠風講 ニュースレター第21号
- 翠風講 ニュースレター第20号
- 翠風講 ニュースレター第19号
- 翠風講 ニュースレター第18号
- 翠風講 ニュースレター第17号
- 翠風講 ニュースレター第16号
- 翠風講 ニュースレター第15号
- 翠風講 ニュースレター第14号
- 翠風講 ニュースレター第13号
- 翠風講 ニュースレター第12号
- 翠風講 ニュースレター第11号
- 翠風講 ニュースレター第10号
- 翠風講 ニュースレター第9号
- 翠風講 ニュースレター第8号
- 翠風講 ニュースレター第7号
- 翠風講 ニュースレター第6号
- 翠風講 ニュースレター第5号
- 翠風講 ニュースレター第4号
- 翠風講 ニュースレター第3号
- 翠風講 ニュースレター第2号
- 翠風講 ニュースレター創刊号
- 翠風講|赤とんぼ|翠風だよりー・創刊号1984年(昭和59)年3月~1999年(平成11年)3月
- ニュースレター・2000年9月~2021年
- 翠風講と彦風講 平井満夫
- 翠風講旅行会 京都・嵯峨嵐山を訪ねて
- 翠風講旅行会 京都・嵯峨嵐山を訪ねて(2)
- 翠風講旅行会 修善寺
- 2015年5月28日 翠風講旅行会 「飛騨古川」