寄稿文 アフターコロナの生き方 菊地豊

コロナ禍で行動制限が解除になりましたが、コロナの感染は過去最高になっています。新型コロナが何時収束されるのか分からないまま生活しています。高齢者は何かしらの持病をもっており感染を防がなければなりません。引き続き感染予防をして楽しい毎日を続けましょう。

最近読んだ本によると感染症のパンデミックは1918年のスペイン風邪にはじまりSARS(重症急性呼吸器症候群)、MERS(中東呼吸器症候群)、新型インフルエンザ、新型コロナなど世界的パンデミックは、五回目となるそうです。私たちは何時収束するのか心配しています。しかし今までの世界的なパンデミックはすべて終息に向かっています。今回も遅かれ早かれ収束するだろうと予測されています。私達は新型コロナが終息しても、コロナと共存する社会を目指さなければいけないと思います。

インド独立の父マハトマ・ガンディ「魂の言葉」を紹介します。
「天災という暴力の先へ世界で起きている震災は、神の怒りにふれた結果なのだろうか? なかには天災は罪深い人間への天罰だ、と説く人もいるがそれは、違う。
自然はときに残酷な暴力となって、人々に降りかかって来る。
けれどもあらゆる出来事には意味があると考えるならば、私たちは自然の猛威さえからも、目をそらざすに何かを学び、救いの道を探るべきでないだろうか」

自然災害は地球環境の悪化の結果だと言われています。日本でも地震の多発、気候の変動などいろいろな災害が発生しております。地球環境を元に戻すのは無理かもしれませんが、一人一人が地球環境について考える必要が急務です。私は、一人一人の行動は小さいけれど皆が唱えると大きな声となると考えます。我々日本人は誰かが叫ばないと行動を起こしません。自分のこととして考え行動することが大切だと思います。

ガンディは次のようにも言っています
「人は何度でも立ち上がる。
立ち上がっては倒れ、
立ち上がっては倒れ、
その足もとはおぼつかないかもしれない。
けれども、立ち上がったことは、一生忘れることのない、
かけがえのない記憶となる」

われわれは東北の大震災を忘れかけている。二万人が亡くなったと報道されていますが、それは一人のかけがえない人間が二万人なくなったことです。二万人と言えば大した数ではないかもしれませんが、一人の命が二万人失われたということです。3.11が大変な災害だったことが分かります。災害を防ぐには予防が大切です。大切な一人の命を守るために防災が必要です。防災についても考える必要があります。

私は十数年前に前立線癌の手術を受けました。昨年末前立腺癌が骨に転移していると言われ抗癌剤治療を始めました。抗癌剤を投与して分かったことは、癌を攻撃しても癌は変異して別の個所に転移することです。最近は、癌を攻撃して全滅させるよりも共存することが大切だと言われています。欧米では抗癌剤治療は副作用が大きいので禁止されているそうです。ではなぜ日本だけが副作用が大きく、患者の負担が大きい抗癌剤を使っているのでしょうか。とても疑問を感じます。日本の医療は欧米に比べてかなり遅れているようです。患者ひとりひとりに寄り添い治療することが大切だと思います。

私の知り合いの先生は、「医者は病気を治す手助けをするだけで治すのは本人ですよ」と言っています。つまり主治医はあなたなのです。ではどうしたらコロナなどの感染症にかからない体にできるのでしょうか。それは免疫力を高めることです。自然治癒力を高めることです。免疫を高めるには食事、運動を日頃から気を付け楽しい生活を送ることだそうです。心も体にとって大きな問題です。心の問題は仏教が解決してくれます。お釈迦さまの教えを学び、免疫力を高め楽しい人生を送ろうではありませんか。