余語老師の『脱線』のおかげです! 石井重夫

余語老師の『脱線』のおかげです!   石井重夫

最近は、従容録、現成公案、般若心経、弁道話などの大切な教典の記憶も薄れてくるようになりました。残念です。しかし、教典の記憶は薄れてきましたけれども、今も真にこころに強く刻まれているのが余語老師の『脱線』です。

余話老師は、教典や禅語の法話のなかで、ちょっと横道にそれて、ご自分の思いを率直に語られることがありました。そうです。それは、道理に沿った『脱線』だったのでした。それが私には、ありがたい、ありがたい 『お経』となっているのです。いつも、私流に受けとめている『脱線』のお経を、いくつか記してみます。

『昼寝も、仕事の内じゃ』

『死に時まで芝居をするな』

『競争の世界と安心の世界を、ごっちゃにしていませんか?』

『矛盾を矛盾のままに、受け取れるとイイんじゃがなあ~』

『自分が納得出来ん教えは信じなくてイイ』

『私は、そう受けとめています。皆さんもよーく考えなされや』

以前にも、「私だけのお経」の一部として書きました。そのお経は、私にとっては今のいまも、日々の生活を支えている智慧なのです。「ありがたい金太郎飴」なのです。余語老師の『脱線』のおかげです。

合 掌