伊勢神宮干支(えと)参り 関根章雄

大晦日の十九時発(浜松町駅)のはとバスで伊勢神宮初詣に出かけた。元日の零時十五分、伊勢神宮到着。還暦を契機として始めた参詣は二度目である。目的は角祓(かくばらい)とネズミの干支守〔神宮林の楠材を用いての一刀彫、平成戊子(つちのえね)謹刻}の入手である。大鳥居をくぐり、手水をすませて、参道を進むと、大焚(おおたき)火あり。大きな丸太を割った薪をくべて、直径五メートルはあろうかと思われ、その火柱は三メートルの高さにも達していた。朝方には消されてしまうそうだ。

ところどころに篝(かがり)火もあって真っ暗な参道を照らしていた。正宮で三回待ちの後、やっと本殿にたどりついた。参拝後、古い角祓と干支守を新しいものに取替え、大休憩所で伊勢茶の接待を受け、持参の朝食をとる。

帰りに名物の「赤福」と思ったが、先の騒動で店のシャッターは閉まったままだ。その代り岩戸屋さんで「岩戸餅」を買い求めた。伊勢うどんを食べたいと思ったが何処も行列で朝食持参で助かった。ちなみに、伊勢うどんは岡田屋さんが有名だそうである。

午前五時にバスに戻り、朝熊(あさま)山へ。七時三分頃の初日の出(御来光)を拝むべく寒風の中、カメラをかまえて待ち続けた。七時三分頃、太平洋上の素晴らしい朝日を迎えて、感動の一瞬となった。

風の関係で欠航かと思われた鳥羽から伊良湖行のフェリーに乗れたのも幸いだった。伊良湖より浜松西インターに入り、一路東京へと向かった。天候に恵まれた最高の伊勢詣でとなった。

(平成二十年一月三日記)