ブッダの真理の言葉 菊地 豊

ブッダの真理の言葉 菊地 豊

ブータンの国立図書館の創設に十年間携わった今枝由郎氏が翻訳したブッダの真理の言葉「ダンマバダ」を読んで感銘を受けた言葉を紹介します

ものごとは心に煽られ、心に左右され、

心によって作り出される

もし人が、汚れた心で話し、行動するならば、その人には、苦しみが付き従う

車輪が、荷車を牽く牛の足跡に付き従うように

ものごとは心に煽られ、心に左右され

心によって作り出される

もし清らかな心で、話し、行動するならば、その人には、幸せがつき従う

影が、からだを離れることがないように

自分に与える行動や言葉は影のように付きまとい離れることはない。正しい行いをすることによって必ず幸せになれると言っているのではないでしょうか。またこのようにも言っています

たとえ教えを数多く諳んじても
それを心がけ、実践しない人は人の牛を数える牛飼いと同じで努める人の部類には入らない

たとえ教えは少ししか諳んじていなくても
正しく理解し
道理にしたがって実践し
貪りと怒りと迷妄を捨て
心が開放されていて、終着しない人は
努める人の部類に入る

ブッダの教えをいくら暗証しても理解し実践しなければ意味がない。道理に従って行動することが一番大切と教えています。この本で紹介している真理の言葉は、とてもわかりやすく理解しやすい。ブッダがだれでもわかるように話しかけています。

ブータンはなぜ幸せ大国と言われているのでしょうか。先日ブータンを紹介して欲しいと自宅近くの老人クラブ「石筍会」からお話がありました。お話する前に老人クラブの会員に幸せ感についてアンケートを取って頂きました。その結果を紹介します。

1.あなたは今、幸せですか

とても幸せ      25%
まあまあ幸せ     75%
全員が幸せと答えています。

2.2010年ブータンのGNH(国民総幸福度)調査結果

とても幸せ       8.3%
幸せ            32.6%
どちらかと言えば幸せ 48.7%
幸せでない      10.4%

幸せと感じているブータン人は91.2%になります。

2005年の調査では97%の人が幸せと答えていましたのでブータンの幸せ度は下がっていると考えられます。ブータンは、急激な近代化にともない沢山の課題を抱えているので幸福度が下がったのではないかと言われています。

ブータンの人々が最も大切にしているのは「家族と過ごす時間」であり「時間の使い方」です。幸福感を高める友好な手段は「家族との助け合い」で家族関係の良好さが「幸福感」を生み出しているのではないでしょうか。日本の内閣府の調査でも幸福感を重視する項目では「健康状況」69.7% 「家族関係」66.4%、「家計の状況」65.4%と答えています。

日本は先進国のなかでも幸福度が低いと言われています。GDP世界三位の日本ですが経済的発展は幸福感に結びついていないと考えられます。いくら経済成長を高めても国民が幸せと感じていなければ健全な社会と言えないのではないでしょうか。ブータン政府は経済成長と国民の幸福度のバランスがとても大切だと言っています。