日々断片 愚勝道

風のはるか』NHK朝の連続ドラマに時々『龍の鱗』が夢を叶えてくれるお守りとして出てくる。この画面が出るたびに翠風講の藤田初代講元さんが総持寺日曜参禅会で企画実行された参禅旅行のことが思い出されます。

一九七六(昭和五一)年五月二・三・四日に二泊三日の行程で第一日目は小浜の発心寺・西国第廿九番札所松尾寺を参詣し昭和五十年に送行された筒井後堂老師のご自坊、智源寺に参篭した。翌二日目は天の橋立て文殊堂で名高い智恩寺等を参詣し当時の伊藤監院老師のご自坊、摂津と丹後の国境の摂丹境永澤寺に参篭した。この永澤寺の朱印帳には気合のこもった筆で奉拝 活埋阬 摂丹境 永澤寺と書いてあります。朱印は右上から順に楕円形印の永澤選佛場 丸い印の寺宝印四角印の永澤禅寺と有ります、このお寺は非常に厳しい修行のお寺だったようです。

さて般若湯も入り夕食の宴たけなわになり講元さんの尺八演奏も拝聴し、一段落したところで永澤寺寺宝の話になった。多々有る寺宝の中で只一つ公開できないものが金庫の奥深くしまい込んであるというのです。そういわれると益々見たくなるのが人情です、せめて話だけでもと言うとそれは『龍の鱗』だったのです。公開できない訳を聞いたらこう言うのです。

ある時『龍の鱗』をだして見たところ一点俄かにかき曇り雷鳴鳴り止まず大雨が降りだしたそうです、その結果お宝がもたらされたというのです、このお宝については新春総参拝等の時にお話いたしましょう。
NHKの朝のドラマを見ながら三十年前に初代講元さんに連れて行っていただいた旅行が懐かしく思い出され書きました、今度翠風講の集いでこの旅行に同行された方がいらっしゃいましたらその時のお話をお聴きしたいものです。

平成十八丙戌睦月五日 寒の入りの日 暁天坐禅後まとめる