日々断片 愚勝道

たのしみは

朝おきいでて 昨日まで

無かりし花の 咲ける見る時         橘 曙覧

かつて正岡子規や斉藤茂吉により絶賛されるとともに平成六年六月十三日クリントン・アメリカ前大統領が天皇・皇后両陛下を国賓としてホワイトハウスに迎えたときの歓迎式典で日々の感動の素晴らしさを称賛して引用されました。私も好きな『独楽吟』の一首です。

我が家の借景の北庭に毎年高さと枝周りが二メートル程の芙蓉の花が咲く。今朝も二十個ほどのピンク色の花が咲き乱れていた。

あした咲く 今宵の芙蓉 紅かすか

この借景の北庭には秋が深まる頃に烏瓜の実が良く実る。

からすうり レースの雄花 ナイトショー

三十年以上慣れ親しんで来た北庭も間もなく宅地造成されて、人の宅地になる。約五十坪程のこの雑木林が果たして来た役割は大きい、樹齢百年以上の欅を含めた木々は私の前から忽然と消え去る日が間近い。私を含めて孫

子達も育ててくれた木々達に感謝の意味を込めてこの一文を書いた。さらば雑木林の木々たちよ。

平成13年9

平成13年9月1日、昼下がり、晴、摂氏二十七度